2016年05月06日

特別講義

 今年の特別講義は「神様のカルテ」のDVD鑑賞です。
 私たちは「生」「病」「老」「死」という人の一生の中で最も重要な局面に立ち会います。そのとき、人としての豊かさや、責任感・使命感・倫理観が求められます。DVD「神様のカルテ」を @人の優しさとは A命の尊さ B懸命に生命に向き合う人たち C仲間達の支え D寄り添うとはどうすることなのか という5つの視点を持って鑑賞し、各学年合同でグループワークを行い、意見をまとめ発表することで学びの共有に繋げます。

01.JPG 02.JPG

「神様のカルテ」あらすじ
 栗原一止(いちと)は信州にある「24時間、365日対応」の病院で働く、29歳の内科医。ここでは常に医師が不足している。専門ではない分野の診療をするのも日常茶飯事なら、睡眠を3日取れないことも日常茶飯事だ。妻・ハルに献身的に支えられ、経験豊富な看護師と、変わり者だが優秀な外科医の友人と助け合いながら、日々の診療をなんとかこなしている。
 そんな一止に、母校の医局から誘いの声がかかる。大学に戻れば、休みも増え愛する妻と過ごす時間が増える。最先端の医療を学ぶこともできる。だが、大学病院や大病院に「手遅れ」と見放された患者たちと、精一杯向き合う医者がいてもいいのではないか。悩む一止の背中を押してくれたのは、死を目前に控えた高齢の癌患者・安曇さんからの思いがけない贈り物だった・・・。


 DVD鑑賞後はグループワークを行います。各学年2〜3名ずつの小グループで3年生が司会とタイムキーパー、2年生は書記の役割です。

03.JPG 04.JPG

 特に3年生は1年生も意見が出しやすい雰囲気を作り、メンバーの誰もが平等に発言できるように配慮しています。また、各自の感じたことの違いや共通点に着眼し、グループとしての意見をまとめ、発表内容の指導を行いました。

05.JPG 06.JPG
07.JPG 08.JPG
09.JPG 10.JPG

DVD鑑賞・グループワークを通しての学び

 「病気が治らなくても生きていて楽しい」という言葉が印象に残りました。治らないのに生きていて楽しいと思えるのは周りの人の支えがあるからだと思います。患者さんのために何をしたら喜んでもらえるのかを考え、悲しいことや苦しい事、また嬉しいことを患者さんと共有することで支えることができるのではないかと考えました。今の自分では、患者さんのために何ができるのか、想像することしかできませんがこの特別講義で学んだことを忘れずに実習で活かしていきたいと思いました。 1年 野田 亜侑美

 安曇さんというがん患者に対して、患者としてだけでなく、一人の人としてその人の背景や生い立ちを理解し、寄り添う姿に感動しました。どうすれば患者さんが喜んでくれるか、チームで試行錯誤するところや、屋上で山の景色を見るシーンが印象に残っています。実際、看護師になれば想像以上に大変で辛いことがあると思いますが、負けず、くじけず、頑張りたいと思います。 1年 平田 唯佳

 家族に看取らせてあげたいが為に、患者さんの肋骨が全て折れるまで心肺蘇生を行った場面を見て、本当にこれが患者さんにとって幸せなことなのだろうかと考えさせられました。死に際を見せてあげたいという気持ちはすごく分かりますし、私も家族の立場であったなら、最後を看取りたいと思います。患者さんだけでなくその家族も含めて看護の対象としたとき、患者さんの身体の負担と家族の思いが入り交じり、難しい問題だなと感じました。また家族や患者さんによって様々な価値観や考え方があるので、どれが正しい答えということはないのだなとも思いました。
 患者さんに安心して治療を受けてもらうためには、確かな看護技術は欠かせないものだと思います。しかし、それだけではなく、心理面のサポートもまた、看護師の大切な役割だと思います。特に映画にも出てきた終末期の患者さんのように残りの人生をどれだけその人らしく幸せに過ごしてもらえるのかが重要な中では、医療者としてだけでなく、人としての優しさを持って向き合うことが大切なのだと思います。今この人は何を思っているのか、安心して治療を受けられるにはどうすればよいのか、常に考え、行動出来る看護師になりたいです。 2年生 川上 真友花

 私が一番印象に残った台詞は「この仕事は無力な自分を認めないと続けられない」です。ものすごい衝撃を受けましたが、納得もしました。私たちは医師のように治療をすることはできないし、痛みを取り除いてあげることもできません。でも、だからこそ私たちが患者さんにしてあげられることは何か、と一生懸命考え、そしてそれがたとえ患者さんのそばに居ることだけだとしても、患者さんに向き合い、気持ちに寄り添うことが大切だと思いました。私たちが提供する看護とは、検査結果やデータを基にただ看護の技術を行うのではなく、患者さんが望んでいることは何か、常に想像力を働かせ、その気持ちに寄り添ってあげることなのではないかと思いました。そして、たとえ病気が治らなくても生きていて楽しいと思える時間を過ごしてもらえるようにできればなお良いなと思います。 2年生 辻本 真子

 グループワークをして感じたことは、同じストーリーを見ても学年毎に感じることや注目する視点が違う事でした。私はこの春から3年生となり、これまでにいくつかの実習に行きました。DVDを見ているとき、自分を看護師に当てはめてみたり、今までに行った実習を振り返り、「あのとき患者さんにもっと何かできたのではないか」「次の実習ではこんな事をしたい」など自分が実際に患者さんにケアしている所を想像したりしました。実際、私を含めた3年生はDVDにでてきた患者さんに対し、自分ならこういう援助がしたい、という主体的な意見が多かったように感じました。反対に1,2年生は自分が看護師を目指そうとした理由や「患者さんに寄り添った看護ができていた」など、まだ看護師を第三者として見ているような意見が多く感じました。私たちは実習を通して少しずつ自分にとっての看護や看護を行う上で自分が重要視していること、大切にしたいことが見えているのではないかと思います。その反面、1,2年生の意見を聞いて自分がなぜ看護師になりたいと思ったか、どのような看護師を目指しているのかなど初心に返り、自分を振り返る良い機会になりました。これからさらに学習を重ね、初心を忘れずに頑張りたいと思います。 3年生 伊藤 紗也加
posted by WAKAN運営部会 at 00:00| 講義